忍者ブログ

[PR]

2024年04月26日
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

しょうもなくSS。(短篇小説です)

2008年11月05日
あぁ、描いているのに…今日の分の絵が間に合わない(汗)

なので今日は、昨日の擬人化ディアルガさんを登場させた、みじかーい小説を一本。
通称ですが、ディアルガさんの名は「ベジ」です。…全然名前捻れなかった(汗汗)
意地っ張りなので、性格がひねくれてます。…言うまでもないかv

暗黒四人衆の方も出てくると思いますが、そこら辺の設定は前説明した所で…。
「エスパス」と言う子も出てきますが、この子はパルキアさんです。性格は冷静。
冷静な癖して、主人公ちゃん…「ひかり」を口説いてます(ぇ)

しかも彼女の事だけ「姫」と読んじゃいます。何て奴だ(笑)
小説では、エスパスとベジは犬猿の仲…な設定になってます。
ま、逆ハなんですけど(笑)

では、続きから小説をどーぞv
ばりばり駄目文ですが…。


  † † † †



オレはパルキアよりも言葉上手ではなく。
ダークライほど主人を理解している訳でもなく。

自分が一番不利な位置にある事は重々承知している。
だが、2人とは全く同じ位の思いを、心のどこかで持っている事には違いない。

…あぁ、オレと言う者が、人間である主人に好意を抱いているとは。
そしてその想いは、伝えるに伝えられないままで。否、伝える事など出来ない…。



   不器用



『姫、俺の嫁になれ』
「…エスパス~、その台詞聞き飽きたんだけど…」
『…相変わらず、お前は毎度毎度何を言うんだ。ひかりは引いているぞ』
『…邪魔をするな、要らず者が』
『何!?』
『貴様らダークライは人間に対して邪魔な存在だから、要らず者だと言っているのだ』
『くっ…貴様…!』
「ちょ、ちょっと仲良くしてよ!2人とも;」

いつもの言い争いが始まった。相変わらず…かなり思考回路の狂っているエスパスと健全(?)で真面目過ぎて堅物なワラキアは、互いに主の事で敵意を丸出しだ。
まぁ、昔はオレもエスパスを敵視していたが。

だが、主のおかげもあって、小さな事柄では争う事が無くなった。
それは昔のオレが戦う事しか考えてなかったからだ。

主人ができてから、色々な事を考えるようにもなった。そう、例えば……。

『亜空切だ…』
『悪の波ど…』

『…ストップ(停止)』

時を操るオレは、今にも技を繰り出して戦いそうな2人の時を停めた。
2人はピタリと硬直して、動かなくなった。

「あ、ベジ…」
『煩くて仕方の無いやつらだ、全く』

2人の時間を止めたのは、紛れもなくディアルガのベジだ。
彼はふぅと大きく息を吐いて、二人を放置状態にしておく。そうすれば、静かかつ主と一緒にいられる。まさに一石二鳥なベジの考え。

「ベジの能力って便利だよね」
『…別に』

ひかりの問い掛けにも関わらず、ぷいっとそっぽを向いて、近くにあった気の幹にもたれ掛かる。一緒にいられるのは嬉しいが、なかなか上手く喋る為の言葉が思いつかない自分自身を少しだけ呪った。
ベジは神と呼ばれるポケモンでもあるため、他者との日常的な会話には慣れてないのだ。

このままじゃきっと、主は会話がつまらなくてオレのもとを離れていきそうだ。
ベジはひかりに気付かれない様に、死角で目を泳がせて悩み始める。

「そう?時間を操るって事は人生やり直しが効くって事でしょ?」

ところが自分が発言する前に、ひかりが会話を繋げた。しかし、その疑問は我の事を誉めているのか、貶しているのか…。
ベジは少ししかめっ面になって、腕を組んだ。

『では聞くが、主は人生をリセットしたいのか?』

自分はしまった、と心の中で思った。いつもの口調で喋ったのだから、発言にはやや刺々しい威圧感的なものがある。ひかりはそれを聞いて、言葉を無くし黙ってしまっても可笑しくは――。

「え、そんな事絶対ないよ!…でも、後悔した時ってない?」
『…後悔?』
「そ、後悔」

様々なポケモンに対しての、対応法を熟知しているような主。半笑いで手など振って…。
しかし後悔とはどういう意味か。ひかりは過去に後悔をして、それまでの時間を戻したいのだろうか。

「この前、せっかく楽しみに買ったショートケーキを、甘党のエトワールにほとんど食べられちゃったんだよね」
『………。』

少し意味深に考えたのが馬鹿みたいだった。

『ショートケーキ位また買えば良いだろう』
「そ、そうだよね!あははは…!」
『…くくっ』
「…あれ?ベジ、今笑ったね?」

つい馬鹿馬鹿しくて、頬を緩ませた自分。主はにんまりと柔和な表情を見せ。

「ベジは頑なだから、笑ったとこを見るのは初めてだよ」

と言った。

その後ひかりの話によれば、自分の表情はほんのりと火照っていたと言う。
そして暫くの間、不器用な神と1人の少女の他愛ない会話が続いた。

-END-

拍手

PR
Comment
No title
ベジの能力は本当に便利ですね(ぁ

放置状態の二人はその後どうなったんだろう…?(汗
きっと…。
ワラキアちゃんとエスパスの後は…考えて無かったです(まて)
きっと主人公ちゃんが、ベジに頼むのでしょうが、きっと解けた瞬間に攻撃が…(汗)

まぁ、そこは、ディアルガ専用技「時の咆哮」で止めてもらいましょうv(ぇぇ)
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字